top of page

Dead or Alive
Takuma Tanaka

IMG_9298.jpeg

 

​二つのキャンバスで一つの作品になるのは田中拓馬初めての試みであるが、彼の描く世界観の根底にある資本主義(Capitalism)への問いかけを随所で感じることができる作品となっている。まず、作品中央に見えてくる一つの大きな顔が印象的だが、左右の目はそれぞれ違う方向を向いている。これは様々な角度から再構築したキュビズムの表現が見て取れる。左の目に当たる女性の顔はN.Y.のSOHOの画材屋で入手したポスターをコラージュ。その流れで見ていくと右のキャンバスの脳の部分も逆さまと合っていることに気づく。注意を焚き付ける赤いドットが散りばめられているところにも当たり前と思っている世界に疑問を投じる警告のような意図を感じることができる。また、二つのキャンバスを使用したことで2枚の絵の間に空間を作ることが可能になった。そこには鑑賞する側の新しい視点の介入が生まれることを望んでいる。

(作家紹介)

2012年 NYタイムズスクエアの電光掲示板に数万人の中からTOP100の選ばれ絵が投影される。

2018年 イギリス国立アルスター博物館に絵が収蔵される。

2018年 田中拓馬スタジオを神田にオープン​

NY在住のエージェントとタッグを組み、オークション出品へ向けて活動の場を海外へ広げている。

 

bottom of page